秦アキラ
秦アキラ
株式会社NARERU 代表取締役

南信州・飯田市で生まれ育ち、地域の中小企業のAI活用・SNS運用・Web集客を支援。「地域の事業者を、テクノロジーでもっと自由に。」をミッションに、株式会社NARERUを経営しています。

股関節痛のあなたへ」——名古屋の整体・パーソナルコンディショニング「PRO-motion」のリールは、ストレッチの“種類”ではなく“順番”の大切さを語る一本だった。冒頭3秒で残った視聴者は32%。再生は726回。専門知識の深さを伝え、公式LINE相談へつなぐ狙いの回を、株式会社NARERUが運用する実データとともに、勝因も反省も隠さず解剖する。

3行でわかる、この回のまとめ
🎯
狙い|股関節の悩みを入口に、PRO-motionの想いと専門知識の深さを伝え、公式LINE相談へつなぐ。地域名を入れて“名古屋で探している人”に絞り込む。
📊
結果|再生726回・冒頭3秒の視聴32%・保存4・いいね6・コメント0・フォロー増0(計測6/24)。
🔍
課題と次の一手|冒頭3秒で離脱が進んだ。「股関節が重い」「前側が詰まる」がイメージしづらく、地域名の出し方も唐突だった可能性。次は“一瞬で像が浮かぶ言葉”でフックを組む。
秦アキラ
AUTHOR
秦 アキラ / 代表取締役・株式会社NARERU

BACKGROUND

“種類”より“順番”——専門性を伝えるための一本

PRO-motionは名古屋を拠点とする整体・パーソナルコンディショニングのお店だ。SNS運用は株式会社NARERUが手がけ、最終的なゴールは公式LINEでの相談につなぐこと。だからこそ投稿は、ただ運動を紹介するのではなく、「ここに任せたい」と思える専門知識の深さを伝える役割を負っている。

この回のテーマは「股関節痛のあなたへ ストレッチの種類より順番が大切です」。世の中にあふれる“やり方”の情報に対して、「順番」という一歩踏み込んだ視点を提示する。PRO-motionの想いと知見の深さを、股関節の悩みを入口に届けようとした回だ。


HOOK DESIGN

お悩みの方はお気軽にご相談ください

LINEで相談 チャットで気軽に聞きたい方
フォームで問い合わせ じっくり相談・見積りしたい方

痛みのシーンと地域名で、見る人を選別する冒頭

冒頭には、お客さんが股関節を痛そうに、ゆっくりと立ち上がるシーンを置いた。言葉で説明する前に、「あ、これ自分のことだ」と痛みの当事者に気づかせる狙いだ。そこへ、セリフに「名古屋で」という地域名を重ね、来店できる人へ視聴者を絞り込もうとした。

設計の意図は、悩みの深い人だけを正確に拾うこと。広く浅く再生を稼ぐのではなく、公式LINE相談という出口を見据え、「名古屋で股関節に悩んでいる人」という濃いターゲットに刺すための入口だった。

股関節痛のあなたへ。
ストレッチの“種類”より、“順番”が大切です。

立ち上がる痛み当事者を映す
名古屋で来店層を選別
種類より順番専門性で差別化

ターゲットを絞る設計そのものは、出口(公式LINE相談)に対して理にかなっている。一方で、後述する通り、冒頭3秒の視聴は32%にとどまった。「絞り込む」ことと「離脱させる」ことの境目をどう引くか——その難しさが、この一本に表れている。

出口から逆算してフックを置く原則
  • 来店・相談が出口なら、冒頭で“当事者”だけを正確に拾う設計にする
  • 地域や条件で絞るときも、唐突に見えない自然な置き方を意識する
  • 言葉メインのフックは、聞いた瞬間に像が浮かぶ表現を選ぶ
PRO-motion〈股関節痛 順番が大切〉冒頭カット
冒頭カット。股関節を痛そうに立ち上がるお客さんのシーンから始まる。

DATA ANALYSIS

数字を読む ― 726回再生の中身

再生数だけでなく、その再生が「どんな反応を生んだか」を、出口(公式LINE相談)に向けた行動として読み解く。この回の指標は、次の通りだった。

726回
再生数
冒頭3秒で残った視聴は32%。最初の3秒で約7割が離れた計算で、本編に入る前に多くの人を取りこぼした。
32%
冒頭3秒の視聴
フックの“掴み”を測る最重要指標。ここが弱いと、内容がどれだけ良くても本編まで届かない。改善の起点はここにある。
4件
保存数
「順番が大切」という内容を残しておきたい人が一定数いた。届いた人にはテーマが響いた手応えはある。
6 / 0
いいね / コメント
いいね6・コメント0。フォロー増も0。反応の総量が小さく、配信を広げるシグナルにはつながらなかった。

課題は明確だ。本編の内容ではなく、本編に入る前の“冒頭3秒”で多くを失った。保存が4件入っている以上、テーマ自体に需要がないわけではない。掴みの一言を変えるだけで、同じ内容でももっと多くの人に届いた可能性が高い。


COMPARISON

前作と並べて読む ― フック表現が分けた差

同じPRO-motion、同じ運用の中で、前作「杖から趣味のゴルフへ」と本作を並べると、冒頭3秒の視聴と再生数に差が出ている。フック表現の違いが、この差をどう生んだのかを読み解く。

冒頭3秒の視聴 比較(PRO-motion・リール/計測 6/24時点)
杖→ゴルフ 50%(再生916)
股関節 順番 32%(再生726)

前作「杖から趣味のゴルフへ」は冒頭3秒の視聴50%・再生916回。本作は32%・726回。前作は「杖をついていた人がゴルフを楽しむ」という“変化”が一目で像になるのに対し、本作の「股関節が重い」「前側が詰まる」はイメージしづらく、地域名の出し方も唐突だった可能性がある。掴みで像が浮かぶかどうかが、3秒の壁を超えられるかを分けた。


WHY

なぜ冒頭3秒で離脱が進んだのか

理由は言葉のイメージしづらさにあった可能性が高い。「股関節が重い」「股関節の前側が詰まる」といった表現は、当事者にとっても一瞬で像が浮かびにくい。痛みや違和感を“音や動き”で一言に言語化できていれば、「これ自分だ」と即座に思わせ、余計な離脱を防げたかもしれない。前作の「杖から趣味のゴルフへ」が、聞いた瞬間に変化の絵が浮かぶ強いフックだったことと、好対照だ。

もう一つは、「名古屋で」という地域ワードの置き方だ。来店層を絞る意図は正しい。ただ、その地域名がやや唐突に登場した印象があり、流れの中で違和感を生んだ可能性がある。絞り込み自体は必要でも、視聴者が無意識でも引っかからない自然な文法に乗せること——そこに改善余地が残った。


ISSUES

残った課題 ― 掴みを“一瞬で像が浮かぶ言葉”に

言葉メインのフックは、聞いた瞬間に像が浮かぶ表現へ。
「股関節が重い」「前側が詰まる」は一般にはイメージしづらかった可能性がある。痛みや動きを“一言”で言語化し、当事者が即座に自分を重ねられる掴みに言い換える。それだけで冒頭3秒の離脱は防げる余地がある。
地域ワードは、無意識でも違和感のない文法で。
「名古屋で」という絞り込みは出口(来店・LINE相談)に対して正しい。ただ唐突に出ると流れを切る。地域名を自然に溶け込ませ、無意識でも引っかからない言い回しに整えることが、次の課題だ。

TAKEAWAY

この事例から学べること

“冒頭3秒”を超えるための3原則
  • 掴みは、一瞬で像が浮かぶ言葉で。「重い」「詰まる」より、当事者が即座に自分を重ねられる具体の一言を置く
  • 絞り込みは出口から逆算しつつ、自然に。地域や条件は必要でも、唐突に出さず流れに溶け込ませる
  • 見るべきは冒頭3秒の視聴。内容が良くても、3秒で離脱されれば本編は届かない。改善の起点はいつも掴みにある

この回が示したのは、内容の質と“掴みの強さ”は別の問題だということだ。保存4件が入った以上、「種類より順番」というテーマには需要がある。だが冒頭3秒で32%まで落ちれば、その良さは多くの人に届かない。前作との差を生んだのは、内容ではなく最初の一言だった。

株式会社NARERUは、成果も課題も隠さず数字で読み、勝ち筋と反省を次の設計図に変えていく。言葉メインのフックなら一瞬でイメージできる言葉に言い換え、無意識でも違和感のない文法に努める。それが、PRO-motionの専門性を“出口”まで届ける本当の仕事だ。