整体に行ったのに、また痛みがぶり返す——。その「あるある」を、そのままサムネにした一本。狙いは、同じ悩みを持つ“同類”を集めること。再生は1,073回。情報提供型フィードの出発点となったこの投稿を、数字と現場の言葉から解剖する。
PRO-motionの情報提供フィード、その1本目
PRO-motion(プロモーションコンディショニング)は、整体・コンディショニングを軸に、ランナーやスポーツ愛好家の身体の悩みに応える専門院。SNSでは「症状を特定したサムネ」でターゲットを絞り、悩みを持つ人にピンポイントで届ける情報提供型のフィード運用を行ってきた。
この回は、施術後に再発を繰り返す既存客の悩みに寄せ、「同じ痛みで困っている人」を集める狙いだった。サムネで症状を特定し、自分ごと化を狙う設計だ。
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この1本は、誰に向けて作ったか
「整体に行ったのに、またここが悪くなる…」
「整体でよくなったはずが、またぶり返す」という体験は、整体に通う層なら誰もが頷く。そこを入口に、同じ悩みの人を集める狙いは理にかなっている。
数字を読む
現場の言葉から読み解く
中村のふりかえりに、すでに重要な示唆が3つ入っている。①ターゲットの急変更——アカウントの方向性が変わると、過去にフォローした人との文脈が切れる。②投稿停止期間——間が空くとアルゴリズムの評価がリセットされ、復帰直後は届きにくい。③感覚的で文字に乗りにくい——「なんとなく悪くなる」を図解せず言葉だけで伝えると、視聴者の頭に像が結ばれない。情報提供型は“見て一瞬で分かる”図解が命だ。
なぜ1,073回どまりで、フォローが0だったのか
Instagramフィードの初速は、まず既存フォロワーへ届き、その反応の濃さでアルゴリズムが「外」へ広げるか判断する。この回の保存6件・いいね5件は、再生1,073回に対して反応率が薄い水準だ。再発という普遍的な悩みで保存は付いたものの、いいねという即時の共感は伸びず、アルゴリズムに「もっと広げる価値あり」と判断させる燃料が足りなかった。結果、表示は既存層の母数内でほぼ完結し、フォロー増は0人に終わった。
背景には現場が挙げた3つの要因が重なっている。ターゲットを急に変えたことで過去フォロワーとの文脈が切れ、投稿が一定期間止まったことでアルゴリズムの評価が冷え、復帰直後ゆえに初速が出にくかった。さらに「なんとなく悪くなる」という感覚的なテーマを図解せず言葉だけで届けたため、視聴者の頭に像が結ばれず、外へ広げる強い反応が生まれなかった。1,073回という数字は失敗ではなく、既存層に届く土台ができた“スタート地点”の数字と読むべきだ。
この事例から学べること
- 再開直後は届きにくい。投稿は止めないことがアルゴリズム上の資産になる
- 感覚的なテーマほど「図解」で見せる。文字だけでは伝わらない
- ターゲットを変えるなら、過去フォロワーとの接続を意識する