女性ランナーに股関節の悩みが多い、その意外な理由。コンテンツとしては悪くない。なのに伸び切らなかった。その理由は“内容”ではなく“届け先”にあった。1,065回の一本を解剖する。
女性ランナーという、新しいターゲット
PRO-motion(プロモーションコンディショニング)は、整体・コンディショニングを軸に、ランナーやスポーツ愛好家の身体の悩みに応える専門院。SNSでは「症状を特定したサムネ」でターゲットを絞り、悩みを持つ人にピンポイントで届ける情報提供型のフィード運用を行ってきた。
この回は「女性ランナー」に絞り、股関節の悩みという具体的なニーズで切り込んだ。テーマの専門性も切り口の面白さも十分にあった。
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この1本は、誰に向けて作ったか
「女性ランナーに“股関節”の悩みが多い、意外な理由2選」
「意外な理由2選」は、数字で中身を予告する王道フック。女性ランナーという切り口も新鮮だ。内容の質は決して低くない。
数字を読む
現場の言葉から読み解く
これは、SNS運用で最も見落とされがちな失敗だ。中村の「コンテンツは女性向け、でも既存フォロワーは男性が多い」——どんなに内容が良くても、“今いるフォロワー”の属性とズレたら届かない。SNSはまず既存フォロワーに配信され、その反応を見て外へ広げるかが決まる。最初の読者(男性ランナー)が「自分向けじゃない」とスルーすれば、そこで拡散は止まる。発信前に問うべきは「この内容は、今のフォロワーに響くか?」。新しい層を狙うなら、まずその層をフォロワーに増やす設計が先に要る。
なぜ、良い内容でも届かなかったのか
Instagramのフィードは、投稿された瞬間に世界中へ広がるわけではない。まず“今いるフォロワーの一部”に配信され、その人たちの反応——保存・いいね・滞在時間——が良ければ、アルゴリズムは「これは価値がある」と判断して、フォロー外のおすすめへと配信を広げていく。つまり最初に投稿を受け取る既存フォロワーが、その先の拡散の入口になっている。
この回は内容そのものは良かった。だが最初に届いた既存フォロワーは男性ランナー中心で、「女性ランナーの股関節」という切り口は“自分ごと”になりにくかった。入口で反応が鈍れば、アルゴリズムは外へ広げる判断をしない。保存8件・いいね10件という相応の反応がありながらフォロー増が0人で止まったのは、内容の質ではなく、届けたい層と今いる層のズレが拡散のブレーキになったからだ。新しい層を狙うなら、その層を先にフォロワーへ集める設計が、コンテンツより前に必要になる。
この事例から学べること
- 内容の良し悪しより、「今のフォロワー属性と合うか」が先
- 新しい層を狙うなら、その層を先にフォロワーに集める
- 配信は既存フォロワーから始まる。最初の読者がズレると拡散は止まる