秦アキラ
秦アキラ
株式会社NARERU 代表取締役

南信州・飯田市で生まれ育ち、地域の中小企業のAI活用・SNS運用・Web集客を支援。「地域の事業者を、テクノロジーでもっと自由に。」をミッションに、株式会社NARERUを経営しています。

18,799回伸びたコテージ回と、同じ施設・同じ「泊まる」題材で、こちらは1,531回。12分の1だ。失敗を隠さず、なぜスベったのかを正直に解剖する。この反省こそが、次の当たりを生んだ出発点だった。


BACKGROUND

“予約を取りに行った”一本

夏の繁忙期に向けて、ドームテントの予約を増やしたい——その狙いは正しい。だがその「予約してほしい」という気持ちが、そのまま動画の冒頭に出てしまった。


HOOK DESIGN

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冒頭で“施設が1秒も映らなかった”

冒頭は「夏のキャンプ、もう埋まってる…」という焦りを煽る文字と、スマホを見て困る人のカット。最初の数秒に、自然も施設も一切映らない。視聴者は「何の動画か」を読まされ、指が次へ滑った。

「夏のキャンプ、もう埋まってる…と焦っている方、ちょっと待ってください!」

焦ってる方対象を絞る
文字テロップ読ませる=離脱
スマホ画面施設が映らない

「焦っている方」という呼びかけは、対象を“いま予約を考えている人”だけに絞ってしまう。さらに文字を読ませ、施設の魅力を1秒も見せない。これは“動画”ではなく“広告”だった。


DATA ANALYSIS

数字を読む ― 1,531回再生の中身

1,531回
再生数(4本中最下位)
冒頭で離脱され、リーチが伸びなかった。アルゴリズムは“見たいもの”を評価する。
0人
この動画経由のフォロー
誰の「もっと見たい」も生まなかった。売り込みは関係構築につながらない。
1件
保存数
「行きたい候補」に入れられなかった。煽りは“いま”を急かすが、“憧れ”を残さない。
42件
いいね
数字自体は小さいが、広告的な内容にしては反応した人もいた、という程度。

TURNING POINT

12倍の分岐点 ― この失敗が当たりを生んだ

同じ「泊まる」題材で、この回は1,531回。直後に作った「コテージ」回は18,799回。違いは“見せ方”だけだった。

この回:「予約して」と煽る
1,531回
冒頭で焦りを煽り、施設は映らず、対象を「予約検討者」に限定。フォロー増は0。
次回:「楽しそう」を見せる
18,799回
仲間との乾杯と焼肉のシズルで掴み、売り込みは最後だけ。フォロー+51。

この1,531回があったから、「売り込むのをやめて、ただ楽しさを見せる」という次の一手が生まれた。失敗は、次の設計図だった。


TAKEAWAY

この事例から学べること

“スベり”から学んだ3原則
  • 冒頭で売り込まない。「予約して」を最初に置くと、対象も裾野も狭まる
  • 最初の1秒に施設を見せる。文字を読ませた瞬間に離脱が起きる
  • 失敗は次の設計図。どこで離脱したかを読むことが、次の当たりを作る

私たちは結果を隠さない。スベった一本を正直に解剖し、次に活かす。その積み重ねこそが、梅松苑の運用を前に進めている。